土地や新築・中古住宅を探していると、ネットでは確認できない未公開物件に行きあたることがあると思います。広く情報を公開したほうが早く売れそうですが、なぜ未公開なのか気になりますよね。
そこで今回は不動産の未公開物件がある理由と、未公開情報をゲットするメリットについて詳しく解説します。
具体的な未公開物件の探し方についても紹介しますので、ぜひ土地・マイホーム探しの参考にしてください。
目次
■そもそも未公開物件はあるの？
土地や建物の情報を完全未公開にしたら当然売ることはできません。未公開物件とは「公開先が限定されている物件のこと」を指します。
今のようにインターネットが普及する前の時代は、不動産会社に行かないと物件情報は手に入らず、すべてが未公開物件でした。最近は土地や建物などの不動産情報もインターネットで手軽に手に入りますが、さまざまな理由で一般公開されていない物件もあります。会員登録で手に入る情報や不動産会社に直接行かないと手に入らない情報など、公開範囲はさまざまです。
未公開物件＝お得な優良物件ではありませんが、広く情報を集めるのは良い物件探しの基本です。未公開となる理由や仕組みを知り、マイホーム・土地探しに活かしましょう。
■不動産が未公開物件になる理由
・相場より条件が良い
エリア内の相場より価格が安かったり、間取りや環境などが良かったりすると売れやすいので、わざわざ情報を公開しないケースもあります。広く情報を公開するほど広告費がかかるケースもあるため、売りやすい物件は限定にした方がメリットは大きいのです。
・自社の既存顧客に直接紹介する
元々付き合いのある顧客に「良い物件が出たら教えて」と頼まれていて、優先的に案内してそのまま契約に至るパターンも考えられます。すでに詳しく要望をヒアリングしているので契約になる可能性が高いです。詳しくは後述しますが、未公開物件情報を得るにはこのパターンを積極的に狙っていくのが効果的です。
・事故物件で情報公開しにくい
いわゆる事故物件は基本的に告知するのが一般的ですが、情報公開によるリスクを避けて非公開とするケースも。
例えば事故物件を隣の部屋と同時に売りに出している場合、情報公開することで隣の部屋も売れにくくなってしまう可能性が考えられます。同じ建物内に店舗が入っているケースなども、噂が広まると営業に影響があるかもしれません。
・売りに出されたばかり
純粋に売りに出されたばかりで、掲載準備中状態も未公開物件の一種といえるでしょう。売り主が不動産会社に物件の売却を依頼してから写真撮影や資料の用意などがあるため、情報が公開されるまではタイムラグがあります。
・売り主の事情で公開できない
マンション・戸建てに関わらず自宅を売却する場合、近所の人に知られないように情報の公開を避けるケースも考えられます。転勤などの理由であっても、近所であらぬ噂を立てられるのはなるべく避けたいですよね。
先祖代々の土地を売りに出す場合、会社経営で資金繰りのために店舗を手放すなど、人に知られたくない事情も少なくありません。まだ入居中の物件もネットで住所や写真が公開されると、多くの人が見に来て勝手に写真を撮られる可能性もあります。
■未公開物件情報を手に入れるメリット
・選択肢が増える
土地・建物どちらを探す場合も、なるべく多くの物件から選ぶと理想の一軒を見つけやすくなります。未公開情報も得ることで選択肢が増え、より良い物件と出会える確率が高くなるのは大きなメリットといえるでしょう。
ネットの情報だけで理想の物件が見つからない場合、未公開物件まで範囲を広げるのは効果的な手段です。
・相場より条件が良い物件を見つけやすい
多くの人が見るインターネット上の情報は競争率が高く、条件の良い優良物件はすぐに売り切れてしまいます。未公開物件はライバルが少ない分、早い段階で情報をゲットできれば条件の良い物件に出会いやすいといえるでしょう。
環境が良い人気エリアの物件が見つかる可能性も高くなるため、なかなか中古物件が出回らないエリアならメリットもさらに大きいです。相場より安い物件やめったに物件が出ない人気エリアを狙うなら、未公開物件も積極的に探していきましょう。
■未公開物件＝「良い物件」とは限らない
前述したように未公開物件にはさまざまな理由があり、必ず条件が良い優良物件とは限らない点は要注意です。「未公開物件なのでお得なはず！」と思い込みで見てしまうと、判断が鈍って購入して後悔する可能性も…。とても環境が良くて理想の間取りだったとしても、予算オーバーの物件を無理に購入してリフォーム費用が足りなっては本末転倒。
未公開情報を得て選択肢を増やすことは大切ですが、あくまで手段の一つであることを念頭に置きましょう。情報を増やしつつフラットな目線で物件をチェックすることが、後悔の無い不動産探しのコツです。
■未公開物件の探し方
有益な未公開物件の情報を得るには、購入検討エリアの情報に精通した地元不動産会社に相談するのが確実です。ネット上の情報は基本的に誰でもアクセスできるので、本当の未公開情報ではありません。
現代は「レインズ」をはじめとした不動産ネットワークがあるため、ほとんどの会社で同じ情報にアクセスできます。しかし地元の人脈やネットワーク内でしか出回らない物件もあるため、そうした情報を得るならプロに相談するのが一番です。売りに出されたばかりの未公開物件も声を掛けておけば、優先的に紹介してもらえる可能性が高まります。
信頼できる地元のプロフェッショナルを探して関係を持っておき、良い未公開物件が出たら声を掛けてもらえるようにしておきましょう。優良物件に出会えるかどうかは運しだいなところもありますが、未公開物件情報を得ることはムダではありません。
■まとめ：マイホーム探しでは広く情報を集めましょう
希望の条件を満たした良い不動産物件に出会うためには、なるべく情報を集めて多くの選択肢を検討することが大切です。未公開物件を探せば必ず理想の土地や家が見つかるわけではありませんが、希少物件や掘り出し物件と出会える確率は高くなります。
未公開物件も選択肢の一つとして広く情報を集め、なるべく理想の条件に近い物件を見つけましょう。
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