広い土地での暮らしは、良好な日当たりや庭の活用バリエーションなど魅力的な面がたくさん。しかし物件数の少なさや固定資産税などのランニングコストなど、気になるデメリットも多いですよね。
そこで今回は、広い土地のメリット・デメリットを両方チェックし、対策とセットでご紹介します。
広い土地を上手に探す方法も解説しますので、なかなか良い物件が見つからない方もぜひ参考にしてください。
目次
■広い土地のメリット
メリット①:駐車場&庭を活用しやすい
広い土地のメリットとしてまず思いつくのは、駐車場スペースや庭の活用バリエーションの多さではないでしょうか。
広いお庭ならガーデニングやバーベキュー、ドッグランなど、ライフスタイルに合わせたさまざまな楽しみ方があります♪
駐車場も広く取れるので家族の車が増えても対応できますし、買い替えでサイズが変わっても問題なし。運転の腕に自信がない方も、ぶつける心配が少ないです。
将来介護が必要になったときも送迎車が出入りしやすく、スロープなどで車いすにも対応できます。
メリット②:間取りの選択肢が増える
土地面積が広いと建築面積の上限が増え、建物形状の自由度も上がるため理想的な間取りを実現しやすくなります。
小さい土地だと、建ぺい率・容積率次第ではほぼ建物の形が決まってしまいます。限られた面積のなかでやりくりする方法もありますが、吹抜けや広いリビングといった間取りを選ぶのは難しいでしょう。
間取りやデザインのこだわりがある方は、広い土地の方で思い通りの住まいを建てるメリットが大きいです。
メリット③:日当たり&プライバシーの心配が少ない
都市部のように隣の家が近いと日当たりや視線が問題になりがちですが、広い土地なら気にせずのびのび暮らせるのも魅力的♪
土地が狭いと通りや近隣の視線が気になるため、結局カーテンを閉めっぱなしというケースも少なくありません。広い土地は視線が気になりにくく、フェンスなどの選択肢も多いためプライバシー性に優れています。
周りの建物が遠いので日当たりも確保しやすく、明るい部屋を作りやすいのも大きなメリット。日陰の時間が長くて洗濯物が乾きにくいといった心配も少ないです。
■広い土地のデメリットと対策
デメリット①:土地価格が高くなる
購入するエリアの相場にもよりますが、広い土地は価格が高くなる傾向があります。
広さと坪単価によってはかなりの価格差になり、建物の予算が圧迫されてしまうケースも。
【対策】⇒単価の安い郊外エリアを狙う
広い土地の購入費用を抑えるには、都市部や人気エリアを避けて、少し郊外の単価が安いエリアを狙うのが良いでしょう。
メリットで前述したように広い駐車場を作れるので、子育て世代の方なら都市部より郊外の方が暮らしやすいことも多いです。
単価が安いエリアなら市街地と同じくらいの価格で広い土地も視野に入ってくるので、積極的に検討してみましょう。
デメリット②:外構費用が多くかかる
土地が広いと外構工事にかかる費用が多くなる点も、注意すべきデメリットと言えます。
一般的な外構予算で考えていると、いざ外構プランの段階で予算オーバーになってしまう可能性が高いです。
【対策】⇒オープン外構やDIYを検討
広い土地の外構費用を抑える対策としては、お金がかかりにくいオープン外構を選ぶのが効果的です。塀やフェンスで全周囲むとコストがかかりますが、玄関側はオープンにすれば少し費用を抑えられます。
玄関アプローチや駐車場だけ外構工事をして、お庭は建てた後でDIYをじっくり楽しむのも一つの考え方です。
デメリット③:雑草が大変
土地が広いほど雑草の量も増えるため、春~秋の草むしりは大変なものがあります。
放置すると美観を損ねるだけでなく虫が増えるなどのデメリットもあるため、人によってはかなりネガティブな印象を受けるかもしれません。
【対策】⇒最初に雑草対策をしておく
広い庭の草むしり手間を軽減するなら、建物が完成して引っ越す前に対策をしておくことが大切です。
外構工事をしてから引っ越すなら、花壇以外はコンクリートにするなど土の面積をコントロールしましょう。防草シート+砂利敷きにするだけでも、かなり雑草の発生を抑えられます。
後から外構工事をするなら、自分で防草シートだけ敷いておくのも効果的です。防草シートはホームセンターで購入できますし、敷いてピンで止めるだけならそれほど難しくありません。
なるべく土面の露出を減らして、雑草の量も軽減しましょう。
デメリット④:税金が高い
広い土地は暮らし始めた後の各種税金が高くなる点も要注意。
住宅用地は200㎡を超えると小規模住宅用地の特例が適用されず、固定資産税が高くなります。
【対策】⇒路線価が低いエリアを選ぶ
税額を抑えるには、固定資産税評価額の元になる路線価が低い土地を選ぶのが効果的な対策です。
固定資産税評価額は路線価の70%程度を目安に決まるので、路線価が低い土地は固定資産税も安くなるというワケです。
路線価は国税庁のホームページから簡単に調べられますので、検討している土地をチェックしてみましょう。
参照:国税庁:https://www.rosenka.nta.go.jp/
デメリット⑤:将来売りにくい
広い土地は購入希望者が少ないため、将来何らかの理由で手放すとき売却しにくい点もデメリットと言えます。
【対策】⇒用途地域を調べる
売却時のことまで見据えるなら、土地の用途地域に注目してみましょう。
例えば用途地域が「第一種低層住居専用地域」の場合土地は、どんなに広くても戸建て住宅しか建てることができません。
しかし「第一種中高層住居専用地域」ならマンションやアパートも建築可能になり、不動産オーナーに売却できる可能性も生まれます。
広くて活用バリエーションがある土地なら売却しやすくなるので、用途地域を調べてみてください。
デメリット⑥:インフラ引き込み費用が高額
敷地が広いと電気・水道・ガスなどのインフラ引き込み距離が延び、費用も高額になりやすいです。
電線の引き込み距離によっては電柱の新設が必要になるケースもあり、費用負担は少なくありません。
【対策】⇒インフラの引き込み位置をチェクする
上記のデメリット対策としては、インフラの引き込みと新しい建物の位置関係をチェックしましょう。
引き込み位置から遠い場所に家を建てると、配線・配管距離が伸びて費用が多くかかります。
どこまでインフラが引き込んであるか、どのようなルートになるのかチェックして余計な費用が掛かるのを防ぎましょう。
■広い土地の上手な探し方
なかなか理想の広い土地が見つからないときは、次の選択肢も検討してみてください。
・郊外エリアに範囲を広げてみる
駅前や住宅地は広い土地がなかなか出回りませんので、少し郊外まで捜索範囲を広げてみるのがおすすめです。
郊外は広い土地の物件数が増えるだけでなく単価も安くなるため、予算範囲内の選択肢が増えて理想の土地を見つけやすくなるのもメリット。
少しエリアを広げるだけでも思わぬ物件に出会えるかもしれませんので、いろいろな地域を検討してみてください。
・分譲地をまとめて交渉してみる
ハウスメーカーが区画整理して販売する分譲地は、交渉次第で複数区画をまとめて購入できるケースがあります。
購入価格や近所の目などのハードルはありますが、広い土地の選択肢としては覚えておく価値が大きいです。
ただし分譲地は「建築条件付き」としてハウスメーカーが指定されていることが多いため、建てる会社との兼ね合いも考える必要があります。
・知り合いに当たってみる
広い土地は一般的な物件より売りにくい性質もあるため、知り合いに聞いてみると意外に未公開物件の情報をゲットできる可能性もあります。
知り合いが直接土地を持っていなくても、広い土地を探していることを伝えておけば、いざというとき地主さんとつないでもらえるかもしれません。
ただし知り合いの紹介だと断りにくいケースも多いので、相手との関係性も考慮して声をかけてみましょう。
・広い庭の中古住宅を探す
住宅用の更地が見つからない場合は、土地が広い中古住宅を視野に入れてみるのもおすすめです。
建物を解体して建て直す手間と費用は掛かりますが、意外とお値打ち物件が見つかる可能性もあります。
理想の間取りに近く状態が良い中古住宅なら、新築同様にリノベーションする選択肢も。かなりコストを抑えられるので、その分設備や家具に費用をかけることもできます。
土地だけで探すよりかなり選択肢が増えるので、希望条件を満たす広い土地を見つけられる可能性も増えますよ。
■まとめ
広い土地を見つけるには、一般的な広さの土地とは違うコツや取り組み方が必要です。
デメリットにもしっかり対策して、マイホームづくりに理想的な広い土地を効率よく見つけましょう。
茨城県でマイホーム用の土地をお探しの際は、地元密着不動産会社ライズクリエーションにご相談ください。
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広い土地など特殊な条件についてもしっかりサポートしますので、お気軽にご相談ください。
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